スパンコール

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漆黒の海淵にスパンコールをまいた 光の届かない闇の中で 押し潰されて消えかけた 光が降り注いだ時 昼間ということを忘れさせる 満天の星空が海底に広がった 奇怪な生き物が蠢く中で 儚く弱々しくも 確実に輝き続ける 誰の目にも入らなくても 微かな希望を精一杯掴み 人間たちに届けようとする 気付かなくても・・・ 見えなくても・・・
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