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眼鏡男「やぁ。お帰り~♪」
俺の姿を発見するなり嬉しそうに微笑みで片手をひらひらと振り先ほど別れた位置から一歩も動かずに眼鏡男はそこにいた
俺「ほれ…これやる。身につけていれば霊的な体調の悪さは感じないはずだ」
俺は眼鏡男の反応にどこか心が温かくなる感じを受けるも感じないふりをしては近づいて先ほど
呪い-マジナイ-を施した勾玉のネックレスを渡して身につけるようにジェスチャーを交えて促す
眼鏡男「つければ良いの?…これで…っ」
俺の促すままにネックレスを身につける眼鏡男。
その表情はみるみるうちに本当に憑き物が取れたかのような穏やかな明るい表情へと変わった
眼鏡男「体が軽くなった…凄い…凄いよ…ありがとう…」
にっこりと微笑む眼鏡男…
先ほどとは比べものにならないくらいの笑顔だ…
良かった…俺は少しでも力になれたんだな…
俺「いや……」
暖かな気持ちが心に宿るのを今度は噛み締める…
俺「じゃあ俺はこれで」
今度こそお別れだと片手を上げて俺は眼鏡男に背を向けて歩き出した。
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