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ありえない!!
となりの車両、車内はツルやツタ、枝や木々などで覆われジャングルのようになっている。
そして乗客5人が枝やツルに絡まれドアや窓付近に貼り付けにされている。
意識はないようだ。
っていうか死んでる!?
真ん中に立っているのは植物のツルや枝などを寄り合わせて人の形をしている怪物だ。
植物の怪物はゆっくりとこちらの車両に歩いてくる。
怪物が歩くとともに車内に張り巡らされた植物たちもさらに車内を覆いつくしていく。
「まずい!!」
「僕も逃げなきゃ!!」
振り返って後部車両に逃げようとした。
「え!?」
もう他の乗客はすべて後部車両に逃げ込んでいると思ったらたった1人、高校生らしき男の子が腕組みをしながら目を閉じて座ったままだ。
「ねぇ、キミ!!キミも
早く逃げないと!!」
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