昔話

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ナンシーの魔力にいち早く気づいたのは、アナベスだった。 魔術師は魔力がどこで発しているかどのくらいの強さなのかを感じ取る力があった アナベスは背後から今まで感じたことのないほどの巨大な魔力を感じ驚き恐れた。 しかし、アナベスは向きをかえ、もと来たほうへ歩き出したのだ。 アナベスは好奇心が人一倍強かった。ミースとブラッカスの関係に気づいたのも好奇心のおかげだった。 この行為が自分の首を絞めることとも知らず。 巨大な魔力を感じながら2日間歩き続けた。 するとミースを殺した場所に着いた。 そこには、1人の巨大な力を放つ女の子がいた。 そう、ナンシーの姿を。 ナンシーはミースを見つけてからずっとその場で4日間泣きつづけていた その時代は魔術師と人間との身分を分けるため服装が魔術師と人間では違っていた アナベスは、人間の服装をした女の子をみて不思議に思った 好奇心の強いアナベスはその少女に近づいた。 すると、少女は振り向いた。アナベスは驚いた。 その少女には、ミースとブラッカスの面影を持っていたからだ アナベスはその少女がミースとブラッカスの娘であることを悟った。 その瞬間、アナベスは笑みを浮かべた。 。 また殺していい奴がいたと。 一方ナンシーは、いきなり現れた男に驚いた。 しかし、ナンシーはミースを連れ去ったこの男の顔を知っていた。 半年前、アナベスの噂を聞いたミースはナンシーを隠したのだ。 ナンシーは何が起こっているかわからなかったがすごく嫌な予感がしていた。 そこで、隠された場所からミースをずっと見ていたのだ。 そして、しばらくした後ミースがアナベスに連れていかれるところをみたのだ
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