Hello and Good-bye

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   一瞬。  あの店になにか置き忘れたのかと思ったけれど、僕は鞄も雑誌も持ってはいなかったから、それは有り得ない話で。 「なにか?」 「いや……ちょっとな」 「ちょっと?」  アルマーニは傍らの公園を指差し、 「とりあえず……座らないか」  言って、にこっと人懐っこそうな笑みを寄越した。  
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