Hello and Good-bye

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   選り取りみどりの色鉛筆の箱の中から白が一本なくなったって、絵を描くのには、ちっとも困らない。  白い色鉛筆は、鮮やかな色に飽きたときにだけ、ごく稀に取り上げられる。  気紛れに。気が向いたときにだけ。  だから……  なくなったからって気にする奴はいない。  執拗に探すのは、ただ、箱の中に出来た空間が気になるから。必要でなくても、揃ってるべきものが欠けていると落ち着かないから。  ……それだけ。  
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