6人が本棚に入れています
本棚に追加
「さ、ここから真っ直ぐ行けば血池に行けるよ」
「ありがとうございます」
「いえいえ・・」
少女は歩き出す
「あっ・・!」
「え?」
青年は再び少女の傍に走り寄ってきた
「あの・・?」
「君の名前を聞いていなかったね」
名を尋ねてきた
「俺は赤ノ城の騎士(ナイト)、ジャック。君は?」
笑いながら青年ージャックーは問う
「私の名前はーーーー」
「そう、やっぱり君が・・・」
「え?」
「いや、なんでもないよ」
青年ージャックーの吐いた言葉は小さすぎて聞こえなかった
「そろそろお行き?」
青年ージャックーに促され、少女は道を進んでいく
・・・・・・・
「ククッ、やっと帰ってきたんだね・・・・・我ラノ赤ノ姫君?」
アカの騎士(ナイト)は笑う
そして・・・・・
音もなく、跡形もなく消えた・・・
「おいで、オイデ・・・・僕ノーーーー。僕ノトコロニ。
我ラノ赤ノ姫君」
時計の針はまたゆっくりと回り始めた・・・・
最初のコメントを投稿しよう!