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森の入り口は殺風景だ
小鳥の囀りさえ聞こえてこない
なのに少女は怯えもせずに進んでいく
だが、いくら歩いても池には辿り着けない
「何処にあるのかしら・・・」
少女が途方にくれていたとき
「やぁ、そこのお嬢さん」
声をかけられた
「こんな所で何をしてるんだい?」
真っ赤な服を着ている青年だ
「人探しで池に行きたいのだけれど、辿り着けなくて」
少女は答える
「ふむ・・・・・・、なら俺が案内してあげようか?」
「え?」
赤い青年はそう言って、少女の手を握る
「俺ならここらへんをよく知っているから、迷わずに辿り着けるよ?」
「あ・・・えっと、お願いしてもよろしいですか?」
「もちろん」
そして青年と少女は森の奥深くへと進んでいきました
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