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絶望の淵に立たされていた。
右も左もない、ましてや前なんて、
後ろすらどっちだか分からない、
そんな淵に立たされていた。
自分の手は
一体何を掴んでいて
何を掴んでいないのか。
何が欲しくて
何を求めているのか。
そんなコトも分からないまま
歩かなければならなかった。
受験だとか
勉強だとか
恋愛だとか
仕事だとか
希望だとか
解る訳ないじゃないか
まだ何年かしか生きたことのないコドモなんだから。
怖くて堪らない。
泣くなんてコトが
したいんじゃない。
ただ何も分からずに
怯えているだけ。
どうすれば前に進める?
前はどっちなんだろうか。
暗くて何も見えない。
何も見えないし
何も聞こえないよ。
どうすれば良いんだろう。
そんなことを
ずっとずっと考えていた。
考えずとも考えていた。
不安で堪らなかった。
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