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着いたのは、翔の母さんが入院している、病院だった。
「え……」
翔はびっくりしている。
そっと翔を地面におろし、俺も着陸する。
俺が急いでた理由が分かったか?
ったく、わがままな王子様だっつの。
「……今からお前の母さん、治しにいくぞ。案内してよ」
翔は泣きそうな顔をしながら、無言で俺を病室まで案内してくれた。
翔の母さんがいる病室に入ると、翔の母さんは苦しそうにもがいていた。
「……」
やばい。
母さんに話を聞いた時よりも、悪化してやがる。
治癒魔法には、やっかいな事が一つだけある。
魔法をつかった奴の傷や症状が、四分の一程度くらいだが、俺につくということ。
「んじゃ、始めるぜ」
まぁ、そんな事、こいつの前では絶対言えないけどな……。
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