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大和は今でも優と香織に弱い
どうしても罪悪感は消えないようだ
優と香織を襲おうとしたこと
私を二人から奪ったこと
それを分かった上で、優と香織はいつもイタズラに大和に冷たい言葉を投げかける
本当は二人も大和のことをちゃんと認めてるんだけどね
そのやりとりがおかしくて笑っていると
「美呼ちゃん」
呼ばれて振り返ると彰と隼斗
一番前列の椅子に座ってチョイチョイっと手招きをされてそちらに行くと
「遠距離になっちまうけど、龍のこと見放さないでやってな」
「龍、なんだかんだ言って一番は美呼ちゃんだから」
申し訳なさそうに言う彰と隼斗
おかしいよね
遠くに行くのは大和なのに、この二人がこんな顔をするなんて…‥
「はい、大丈夫です。ちゃんと分かってますから」
それに、私こそ大和から離れられないのだから
さすがにそこまでは恥ずかしくていえないけれど、そういう気持ちを込めて言った
私の言葉を聞いて、二人が安心したようにホっと胸を撫で下ろす
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