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「愛してるとか、大好きとか…‥そんな言葉じゃ足りないぐらい大和のこと想ってる。それ以上の言葉がないのがもどかしいぐらい…‥」
「美呼…‥」
美呼は、あまり愛情表現を口にしない
だからこんなにストレートに言われるなんて、胸が熱くなった
美呼を抱きしめる腕に力が入る
体だけじゃない、美呼の心まで抱きしめるように…‥
「愛してる、大好き、ありがとう…‥どんなに言っても足りないから…‥」
スっと美呼の腕が俺の背中から離れる
少し体を離して俺の顔を見上げて続ける
「だから…‥これからの私を見ていて?言葉じゃ伝えきれないから…‥」
ふわりと笑う美呼
紡がれた言葉を聞いて、以前俺が思ったことと同じコトを言う美呼に驚いた
父親の会社に結婚することを報告しに行ったとき
家族になる美呼を守りたいと思った
守るものがあると、人は強くなれる
そう気づかせてくれた美呼に、俺は伝えられない感謝の気持ちの変わりに、
これからの俺を見ていて欲しいと願ったんだ
それを思い出して
あぁ、美呼も俺と同じ気持ちでいてくれたんだ
そう思うと、嬉しくて心が温もりで満たされた
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