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「あぁ、俺が責任持って、一生美呼を見てるよ」 ずっと美呼だけを見てるよ どんなに離れていても、心はずっと美呼を見てる だから…‥ 「美呼、俺が言ったこと忘れないで」 「え?」 「必ず迎えに行くって、約束するって言ったろ?」 待っていてくれとは言わない それは美呼が決めることだから でも、迎えに行くということだけは言わせてくれ 「うん、じゃぁ大和も忘れないで?私も大和を守りたいって言ったこと」 「あぁ、忘れないよ。愛してる美呼…‥」 「私も…‥私の想い全部、大和にあげる」 どちらからともなく重ねられた唇は暖かくて お互いの温度が交じり合って一つになるような感覚 どうせならこのまま一つに溶け合ってしまえばいいのに 名残惜しむように離れてしまえば あとは微笑むだけ…‥ 「行ってきます」 「行ってらっしゃい」 お互い笑顔で別れられるのは、きっとこれから先に幸せが待っているから もっと美呼に相応しい男になって帰って来るから もっと美呼を守れる男になって帰ってくるから だから待っていて欲しい 忘れないで 美呼だけが、俺を幸せに出来ることを…‥ .
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