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「どれどれ……」
あまりに嬉しそうなもんだから、僕はヤンキー座りで荷を解くアルの背後から覗き込んだ。
「へぇ……それ、本当にあんたが?」
「おうよ」
もとが防大OBだからなのか、単なるマニアなのかは分からない。
けれど、その一抱えもあるデカいプラモデルは、工作といい塗装の具合といい、本気で好きでなきゃこうまでしないだろうと分かる出来で。
これはお世辞でもなんでもなく、趣味を越えた玄人はだしと言っていいほどの素晴らしい代物だった。
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