*01.M

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断る訳にはいかない雰囲気に先を歩くお兄ちゃんの後に続いた。 リビングのソファーに座って、二人でビールの栓をあけて缶のはしをぶつけ乾杯する 「ももと酒飲むなんて初めてやな」 「……そやね。」 二人とももう20代後半。とっくにお酒の飲める年になってるのに、こんなのは初めての事。 一年前にあった時はほんますれ違った様なもんやし 「お前いっつも帰り遅いんやって? 忙しいのは仕方ないけど、あんまおかんに心配かけんなよ」 「忙しいのはお互い様。人の事言えへんやろ?」 「俺は男やからええんや!無理しすぎるといつか倒れるで?」 ……心配してくれてたんやろか。 「あたしの好きな事やってるやからええのー」 「そっか。」 .
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