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奈津は頼もしい副店長でもあり、あたしの事情を良く知る親友でもある。
奈津がこの日の為にテキパキとシフトの調整をしてくれまお陰であたしはこの時間に珍しくあがれたりするんやけど
「…残って仕事させてや。」
土壇場になって帰りたくなくなってきたんよ。
会いたいけど会いたくない、矛盾した感情。
「あかんって言うてるやろー。早く鞄持って!
あ、今回のシフト調整頑張らせていただきましたのでお返しにイイ報告が聞けるのを期待してるで!」
奈津さん。笑顔で鞄を押し付けてくる、その裏側に妙な期待が有るのが見え見えですよ?
まぁでも、これ以上ごねたらキレられかねないから行くしかないか
「じゃー、お言葉に甘えて行くわ。あと閉店までの数時間頼むな。」
笑顔で手を振る奈津に背を向けて、店を後にした
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