SUMMER TIMEの始まり

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私は鈍くさくてびっくりするような運動音痴だから体育祭なんて何故あるのか理解出来ない。 最っ高に憂鬱な1日。 大体私の居る水色組って何? 青組との違いがわからない   まぁ上半身裸の競技が男子にあるから一応萌えを求めて見るんだけど。   そんな事を考えながら高校2年生の体育祭の日を過ごしていた。       自分が出場する競技の時入場門で並びながらいつもお決まりの『イケメン探し』をしていた   ただ単純に萌えを求めて。     あ、見つけた あのこ子猫みたいで可愛いなー あんな可愛いこうちの学校にいたんだー   そう思いすぐさま近くに居た友達に同意を求めてみた。   「ねえねえ、あそこに居る緑組の一年生可愛くない!?」   私がそう言うと   「ホントだー!可愛いねっ」   と言ってくれる友達もあれば   「でも背低くない?」   と笑う友達もいて   「うちの彼氏の方がかっこ良いしっ」   とノロケる友達も居たりして賛否両論と言った感じ。         でもどうせ顔の良い人は性格悪いに決まってるし私みたいなヲタクが話しかけたら気持ち悪がるんだろうなと思った。   元々萌えを求めてただけで出会いを求めていたわけじゃなかった私はその時はそれだけで終わった。      
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