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デブ！
チビ！
男まさり！
俺(翔太)はいつもそんな呼び方をしていた
高校一年の時の同じクラスの女子のことだ
名前は麻美
いつもうるさくて
俺の眠りの妨げをするあいつが嫌いだった
話しかけられても素っ気なくしていた
まぁその頃は彼女(友利)がいたから
他の女子にはそんな感じだったな
夏休みに入った頃
金が欲しくてバイトを探していた
彼女がファミレスでバイトしていたから
俺もその店で働くことにした
俺が入る少し前に
麻美もそこに入っていた
ぶっちゃけ辞めようと思ったよ
嫌いだし
でも彼女におされて結局そこに決めてしまった
働き始めたら
麻美と一緒に入ることがよくあって
それからちょっとずつ話すようになった
ただ話す度に麻美をけなしていた
昔から皆にそうやっていじられていたらしく
俺が何を言っても
笑いながら叩いたり
笑いながらサイテー
とか言ったり
本気で怒らなかった
と、思う…
それが楽しくて学校でも
よく話すようになった
今思えばその頃から
好きになりかけていたのかもね
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