3月20日/日本†出発

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“彼氏がいる”と思うだけで わたしは 寂しさを紛らわせてたのかもしれない。 例え相手に都合良いように思われていても。 ――なんて馬鹿な話だろうか。 『ともかく!』 先生達の話が終わりスーツケースを押して移動しながら会話を続ける。 『短期留学行くのもめんどくさいし、帰ってきてまたなんか言われて喧嘩するのもめんどくさい!』 ガラガラとスーツケースを転がす。 話しながらだから周りと比べると少しスピードが遅れている。 「じゃあ何で短期留学行こうと思ったん?」 『……なんとなく。』 「へぇー」 そう。 本当に“なんとなく”だったのだ。 ただ なんとなくクラスに掲示されている お知らせを見て、いいなぁって。 その時の“なんとなく”のノリで、短期留学に申し込みをしこの状況だ。 「ちなっちゃん!ひーくん!早く~!」 いつの間にか先の方に行っていたミケ。 話に夢中になっているうちに皆と結構離れてしまってる。 『おうよ~っ』 そう言ってひーくんと2人、ちょっと急いで皆についていった。
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