49人が本棚に入れています
本棚に追加
/195ページ
北海道計画を立ててから3日。
学校は休みで、珍しく母親も休みのようだ。
「ねえ、お母さん」
「ん?」
ハルの母親は、洗濯を干しながら話を聞く。
「私、北海道行く」
「え?」
沈黙が流れる。
・・・完全に誤解させた。
「私の進路じゃないよ!?なんか由美がね、交通費出すから大学見学付き合ってくれって」
「・・・なんだ。別に言ったら?たまには違う環境も楽しいよ。お小遣出すし」
「え!?」
まさか、そんなあっさり。
「お土産よろしく!」
ハルはカクッ、とこけた。
「わ、わかった」
最初のコメントを投稿しよう!