凍て付いた心

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その後も私は何事もなかった様に受験生活が続き定期的に行われる試験があった。       初めてのテストという事もあって少し緊張したが無事終わり、ある程度自信もあった。       結果、予想以上によく、1000人中11位という好成績をたたき出した。       この時から人を見下すという事がどんどん私の楽しみになっていた。       塾では意外にも‘ゆーこーかんけー’はあり長い長い授業の合間には低い成績を競いあってる女子達を見下すのが私の一番の休憩だったりした。       テスト返却時についてくるパソコンがうったであろうみんなと名前だけが違う文章。       「コノママノチョウシデイケバキットゴウカクスルデショウ。デモ、ユダンタイテキコノママノセイセキガイジデキルヨウニガンバリマショウ。」       私はそんな文章を最後まで読まない内に私の部屋の机に放り投げたまま行方不明だ。       そんな生活が半年程何も変化が無いまま過ぎて行き、私は何も記憶にないまま‘さいこーがくねん’の6年になった。
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