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小学6年生とは色々と記憶に残り安いものだ。とどこかで聞いた気がする。
もちろん私は例外の内の一人だが。私にとって‘さいこうがくねん’やら‘しょうがっこうさいごのおもいで’など全く脳内削除されていた。
私はただ黙々と残り1年を切ったと慌てている‘ばか’達と優越感に浸りながら勉強するだけだった。
日々起こった出来事一つ一つが私の心に焼き付いて行く…訳がない。
ただ電車の中から見る一瞬で通過していく景色でしかなかった。
11、12の年で人生とは何かなんて言うのもおこがましいが、私にとって人生とは電車のようだった。
駅はあっても決して降りない。
ただただ過ぎて行く景色を呆然と眺めるものだった。
そして終点の‘死’へ向かっている。
でもごくごくたまに他に席が空いているというのに、無理矢理隣に座ろうとする人間がいる。
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