傷着けた心 一節

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「ねぇねぇ」 塾の休み時間。 いきなりだった。 実力テストあけに席替えされた新しい席(まぁ、私は常にクラスの中で1位の席をいつも陣取っているので、席はいつも私は変わらないのだが。) 「郡さんって頭いいよねーどうしたらそんな成績取れるのー?」 突然話かけてきた傍迷惑なこの人間は佐田 千香(サダ チカ)。 成績→平均。 顔→中の上。 性格→気さく、人懐っこい。 家柄→一般家庭。 服→まぁ地味に流行。 たいしてぱっとした所もなく地味な女子だ。 みんなにうまく溶け込んではいるが金持ちお嬢様やファッション誌をそのまま出してきたような目がチカチカする人達に比べれば全然影が薄かった。 そんな私の頭の片隅にもいない人間がただの好奇心で私に話かけてきたのだ。 下等生物が身分不相応に話しかけてくるんじゃねー 心の中でこう叫んだが顔はとびっきりの(だましの)笑顔で私は受け答える。 「そんなことないよ、私はただ勉強が好きなだけだよ(笑顔)」
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