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「しー!声がでかい!今から」
「それより鮫丘さんが呼んでますよ何かあったみたいです。」
「そうかなら仕方ないな・・・」
池田は残念そうにゲームをしまって席を立つ、出航前にあんなことがあったにも関わらずこんな風に振舞えるのはある意味自衛隊の特訓の成果だろう。
そもそも毎日このような扱いを受けていた彼らはどうでも良い訳ではないが少なくとも耐えれる。
「ほかの奴にゲームを触らないように言っといてくれそれじゃ」
『全然緊張感ありませんね・・・』
そのころ会議室では
「池田良一ただいま入室します。」
ドアをノックして丁寧に入ってくる。
「遅いぞ、もう皆はきている。」
「遅刻はしてないですからいいじゃないですか、海城一佐殿。」
会議室には各部隊の代表が集まっていた、ただしCICやエンジンルーム等をのぞいて。
「どうかしましたか?」
池田が異様な空気に気がついた。
「さっきから艦隊との合流地点にいるんだがなかなかこなくてな。」
「連絡はしたのですか?」
「したが、暗号文どころか平文(暗号文ではないこと)すら応答に答えてくれん、何かあったのかもしれん。」
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