自衛隊の派遣

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「では台湾海軍には?」 「連絡した、それどころか横須賀や日本にまで連絡を飛ばしたが応答がなかった。」 艦長が困った顔をする。   「アンテナの故障ではないでしょうか?」 そういったのは海上自衛隊医療班の女性自衛官『秋本さゆり』だった年齢的には池田より年下だった。   「調べたが損傷は無かった、しかも不思議に僚艦との連絡は何故かとれる。」 各代表が騒ぎだした。   「それでここに我々を呼んだ目的はなんでしょうか?」 池田が空気を読まずに司令官に聞く。   「ただ単にこの事実を知ってもらいたかっただけだ、問題が解決するまでに部下にはこのことを話すな、いいな?」 「了解。」 『なるほどそれで一番関係のない医療班までよばれたのか』   会議はすぐに終わり皆席を立ち自分の持ち場へ戻る。   「池田小隊長、先の呼び出しは何でしたか?」 「特に、ただ気を引き締めろってさ。」 「確かにそうですね。」 部下がベッドに寝ころがる。 『全く気楽な奴め』 「よし今からゲームするぞ!」 考えるのが面倒になった池田は部下とゲームをしはじめた。
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