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「ふぅ………」
自分の机の横に何も入っていない鞄を掛け、溜め息をつきながら席に座る。
「なんだ優一?珍しく………もないか。」
苦笑いをしながら俺の席の隣りで立っているイケメン野郎は、俺の数少ない友達
波崎健(はさき けん)
一時期誰も寄せ付けない状態に陥っている俺に気にせず話かけてくれた一人だ。
コイツの顔はムカつく程良く、殴ってやろうかと時々思ってしまう。
しかし裏ファンクラブ(表もあるらしい)が動くので怖くて手が出せない。
とにかく人気が半端ない男なんだ。
「色々と…疲れる…」
本当に疲れるんだ。
朝はタックル
昼はタックル
帰り道はタックル
いつも当たる場所が違うし、神出鬼没なため、いつくるか予想もつかない。
ちなみに同じクラスな為、たぶんすぐに来るだろう。
「正直羨ましいけどな!吉岡さん可愛いし。」
てめぇの顔が羨ましいよバカ野郎ゥ
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