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「えっへへ~♪ありがと!!」
来たよ神出鬼没少女理恵ちゃん。
本当にボルトもびっくりな速さだよ。
君入口に居たのになんで窓際一番後ろの俺の席まで一瞬で来れる訳?
「でも意味無いよ?私には優くんがいるから♪」
吉岡理恵は、自分で言ったにも関わらず染まっている頬に手を当て、冷やす作業に入っていた。
キャッキャッいいながら。
「なぁ健。優くんて誰だ?」
「さぁ?少なくとも俺は知らないぞ?」
健は最高にノリが良い。
どんな状況でもノリノリだ。
「優一君の事に決まってるでしょー?」
ビシッと言う効果音が付きそうなくらい綺麗に指差して来やがった。
「さぁ?誰だろ。授業始まるぞ?吉岡さん。」
悪戯を思いついた少年の如く笑う俺を睨みながら、
「理恵だってば~~~!!」
先生に襟を掴まれ、自分の席に連れて行かれた。
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