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理恵は笑顔になった。
唯一心が高鳴る瞬間だ。
まぁ男だから仕方ないと思う。
「優くんが好きだから。」
教室の全てが止まった気がした。
いや、止まっている。
女は驚愕、そして男は顎を外している状態で。
目の前の少女はまたキャッキャッ言っている。
頭を左右に振る行為は美しい髪を更に美しく見せていた。
これに釘付けになった男が確認できる限りで3人
ご愁傷様だ。
そういえばはっきり目の前で目を合わせて言われたのは初めてなのかもしれない。
顔が熱い。
「…頼んだ。」
目の前で成り行きを見ていた男の肩を軽く叩いて、俺は席に座り、眠りについた。
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