日々の生活1

9/29
前へ
/76ページ
次へ
…あれ?いつもと違う。 俺のいた世界は豪快に割れ、真っ白な、曇りの無い世界になった。 なんだ…ここ 自分のいる空間が全て統一した白色。 その中ただ立ち尽くす俺は浮かんでいる気がする。 いつもと違う孤独が俺を襲っていた。 それも束の間、背後に気配を感じ、俺は勢いよく振り返る。 そこには少女がいた。 白いワンピースを着ていて、白い帽子 衣服は全て白色だが、少女の髪は薄い青色 帽子を深くかぶっているので定かではないが、一瞬見えた瞳は鮮やかな緑色だった。 背中まである薄い青色が、どこからか吹いた風で美しくなびく。 水の流れのように美しかった。 そして少女は俯いたまま、言った。
/76ページ

最初のコメントを投稿しよう!

408人が本棚に入れています
本棚に追加