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…あれ?いつもと違う。
俺のいた世界は豪快に割れ、真っ白な、曇りの無い世界になった。
なんだ…ここ
自分のいる空間が全て統一した白色。
その中ただ立ち尽くす俺は浮かんでいる気がする。
いつもと違う孤独が俺を襲っていた。
それも束の間、背後に気配を感じ、俺は勢いよく振り返る。
そこには少女がいた。
白いワンピースを着ていて、白い帽子
衣服は全て白色だが、少女の髪は薄い青色
帽子を深くかぶっているので定かではないが、一瞬見えた瞳は鮮やかな緑色だった。
背中まである薄い青色が、どこからか吹いた風で美しくなびく。
水の流れのように美しかった。
そして少女は俯いたまま、言った。
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