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部屋はいつもと同じ。
寂しさと静けさが俺を襲う。
これだけは未だに慣れない。慣れたくない。
本当にする事が無いし、とてもだるいので俺は何も入っていない鞄を机の側に置き、制服を脱ぎ捨て緩い私服に着替えた。
眠い…そうだ。寝よう。
その考えで全てが解決し、俺はベットに飛び込んだ。
「やっぱり…寂しい……な…」
家族の遺品を手に握り締める少年のその一言を聞いた者はいない。
その瞳から流れる水滴を見た者はいなかった。
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