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その場から逃げ出したくなった しかし足は俺の意思を全くきかず、勝手に動きだす 着いた先はよく父が仕事を持ち帰り、鼻歌を歌いながら仕事をする居間 居間に入った時に異変はあった 足が濡れている 手で触ると少し滑りのある水滴 何が起きているのかわからない しかし次の瞬間、窓から入ると雷の光によって俺はわかりたくない事実を知る 「父さ……ん…」 俯せに倒れ、背中にナイフが刺さっている父 父の眼に光は無く、虚ろな眼で変わらぬ景色を見つめていた
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