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そんな教会の雰囲気に慣れているトバルは、教会の前に立って更に緊張し始めているのを自覚した。
逸る気持ちを抑えて、教会の扉を開く。
「(やっと、開眼出来るんだ…)」
彼は、他の人とは比べ物にならないほど僅かな魔力しか持っていない。
その上魔力の制御も下手で、寮を崩壊させたことが何度もある。
最近では自力で制御することで、ある程度暴走は抑えることはできる様にはなったが。
「(それでも時々、制御仕切れなくなっちゃうんだけどね…)」
しかし一度開眼すれば、魔力の制御も『眼』が勝手に制御してくれるはずだ。
そして意を決した彼は、教会の奥へと足早に向かっていった。
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