chapter:2 開眼の儀

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エヴァの魔力量はそこらへんにいる一般人程度のものだが、彼女は他の人とは違い、魔力の扱い方がずば抜けて上手い。 また彼女はもうすでに開眼の儀を終えていて、魔眼も自由に使うことができる。 彼女が開眼してからというもの、トバルは頻繁に彼女の実験台とされていたからそれが身に染みて分かっている。 そんな彼女の右目に、魔力が集約されていく。 その様子を肌で感じたトバルは、慌てて視界から逃げる。 「エヴァ!?君の魔眼発動させたら、ここ壊れちゃうよ!?」 「煩い。口答えするトバルが悪い」 トバルの言葉には全く耳を貸さないエヴァ。 あぁ、また吹っ飛ぶのかとトバルが悟りきった表情をした瞬間、早朝の閑な村に悲鳴と盛大な爆音が響き渡った。
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