紅の衣装
3/8
読書設定
目次
前へ
/
32ページ
次へ
春風があまりにも穏やかすぎて…… その日のわたくしの心は弾んでいた。 窮屈な内裏から退出し、父がわたくしの為に造築した真新しい二条の里邸に入った。 久しぶりに家族一同が揃う一切経の供養は、女房にとっても心弾む出来事で皆うきうきとした面もちであったと思う。 なかなかわたくしの退出を御認め下さらない懐仁様の御寵愛を、有り難い事と感じながらも久しぶりの外の空気にほっとしてしまう自身がいた。
/
32ページ
最初のコメントを投稿しよう!
63人が本棚に入れています
本棚に追加
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>
前ページへ
次ページへ
スターで応援
2(あなた 0)
小さく
文字
15
大きく
狭く
行間
1.8
広く
白
黒
クリーム
ゴシック体
明朝体
まとめてページ表示
指定なし
5ページ表示
10ページ表示
15ページ表示
ページコメント表示
ページスタンプ表示
最後に読んだページを自動で保存
最初のコメントを投稿しよう!