スイッチ

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 駅へ向かう疎らな人の流れの中で、まだ少しぼんやりとした頭を抱えて駅へ向かう。  不意に冷たい空気が体を撫でて、半分眠っていた頭が覚めた。  駅に隣接した駐輪場は一日中日を遮り、駅前の道に大きな影を落としている。    改札へ向かう階段を上り、混み合った構内を進みホームへと下りる。  朝のラッシュアワーのホームは混み合っていて、それでいて何故か静かだ。    人口密度にそぐわないその静かさに、私は毎朝不安を覚える。
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