15人が本棚に入れています
本棚に追加
/82ページ
『今度は石を媒体にしない場合だ。』
「そんなのあるのか?」
『ある。さっきもお前は赤色の能力者から逃げる為に靴を水色に変えたが、靴は消えなかっただろ?』
俺はああなるほど、と言い手の中の石を見つめる。
『だが、さっきのは靴が消えてもおかしくなかったな。
靴が消えなかったのは、靴に風を「纏わせる」というイメージがあったからだ。
もし、風だけイメージしていたら、靴は消えていただろうな。』
『それと、もう一つ媒体が消えない場合がある。
さて、ここで質問だ。お前はRPGでの赤色って何を思い浮かべる?』
「なんだかよくわからん質問だな。」
『まあ、気楽に答えてくれ。』
俺はRPGを思い出しながら、その中での赤色を思い浮かべるが……。
『っと、すまん。時間だ。
ここにとどまる力がなくなってきた。答えは自分で考えてくれ!その方のがお前のためになる!
んじゃ、俺の力が貯まるまでまたなー!』
そう言って、健二は消えていった。俺は唖然としつつも、家に向かって帰っていった。
最初のコメントを投稿しよう!