色の使い方

7/7
15人が本棚に入れています
本棚に追加
/82ページ
『今度は石を媒体にしない場合だ。』 「そんなのあるのか?」 『ある。さっきもお前は赤色の能力者から逃げる為に靴を水色に変えたが、靴は消えなかっただろ?』 俺はああなるほど、と言い手の中の石を見つめる。 『だが、さっきのは靴が消えてもおかしくなかったな。 靴が消えなかったのは、靴に風を「纏わせる」というイメージがあったからだ。 もし、風だけイメージしていたら、靴は消えていただろうな。』 『それと、もう一つ媒体が消えない場合がある。 さて、ここで質問だ。お前はRPGでの赤色って何を思い浮かべる?』 「なんだかよくわからん質問だな。」 『まあ、気楽に答えてくれ。』 俺はRPGを思い出しながら、その中での赤色を思い浮かべるが……。 『っと、すまん。時間だ。 ここにとどまる力がなくなってきた。答えは自分で考えてくれ!その方のがお前のためになる! んじゃ、俺の力が貯まるまでまたなー!』 そう言って、健二は消えていった。俺は唖然としつつも、家に向かって帰っていった。
/82ページ

最初のコメントを投稿しよう!