幻想記

14/25
前へ
/25ページ
次へ
「勇者と言うのは変わった奴が多いんだな」俺が呆れつつ皮肉を言うと   「普通じゃあんなこと出来ないだろうからな」青年はしれっと返す   ……   「つーか見ていたなら手伝えよ……勇者群戦うのめんどい」俺が非難がましく言うと   「メイちゃんが入る前に減らしてるでしょ。狙撃して」笑いながら言う   「……このまま行くとマリアの方にもなだれ込むかもしれないぞ。負けはしないまでも寝込みとか襲われて寝顔とか見られるかもな」マリアは隣国の魔王だ。何だかんだでこいつは口説き落としたのだ   「次来た奴らの首、道に並べれば」真顔で剣に手をかけ言った   「やめろ気持ち悪い」俺は引き気味に言う  こいつならやりかねん……マリア命やからな
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加