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そんな先輩の様子を見て、
「はっ……まずい。ご、ごめんなさい」
アオイ先生はやっと我に返り、
「……あぁ、やべ。また教頭に怒られる……」
右の掌を前髪の下から額に当てて呟いた。
「……もういいや、今日は終わり。号令もいい。……はぁ」
結局何がなんだか分からないまま、ドア付近でぽかんと口を開けて突っ立つハンサムにぺこりと首だけでお辞儀をしながら、亡霊のようにアオイ先生は教室を後にした。
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