白雷姫

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なぜなら、それは本当に突然だったからだ。こんな突然があるのかと思うほど、突然だったからだ。 因果の鎖もあったものじゃない。 この日のHRは、いつもと変わらず、穏やかに始まったはずだった。 「来週の月曜日から、いよいよテストが始まるが……」 担任のアオイ先生はいつものように教壇に立ち、いつものように出欠のチェックをし、そしていつものように一日の勤めをこのまま終えるはずだった。 ……が。
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