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僕は,県立の学校に通っている。 さほど頭が良い場所ではないけど,制服が可愛いという理由で女子には人気だ。
僕が高校に入学してから,3ヶ月経った。 時間が経つのは早い。 この前までは,同じ中学校同士が集まっていたけど,今じゃそんな壁はどこかに消え去った。
高校生になって友達も出来たし,中学からの友達も同じクラスになれた。
この3ヶ月の間にいろんな事があった。
高校生になって,一人暮らしを始めた友達の家に行き,飲み会をしたりした。
毎回汚されていて気の毒に思った。 今度は片付け手伝うか。
キーンコーンカーンコーン
そんな事を考えていると授業の終了を告げるチャイムが鳴った。
そういえば今授業中だったや。
やってしまったと心の中で後悔をした。
『拓真(たくま)授業聞いてた?』
僕の名前を呼び優翔(ゆうし)が声をかけてきた。
優翔とは高校に入ってから仲良くなった。
拓真『聞いてたよ。ただ,意味わからんかっただけ』
本当か?と疑った顔で見てきたけど無視した。
無視したら,泣きそうな顔になっていたので面白かった。
ガラガラッ
教室のドアが開く音がして,そこに視線を送ると担任が来ていた。
教卓の前まできて『ホームルーム始めるぞ~』と言った。
10分ぐらいでホームルームは終わり,各々帰るために教室から出た。
いまだに優翔は泣きそうな顔をしていた。
僕は無視して,帰る支度をして教室から出た。
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