怪鳥の脅威

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殴られた後、次にロビンが見たのは自分の部屋の天井と、心配そうにロビンの顔を覗きこむフィリアだった。 「ロビン君!大丈夫ですか!」 フィリアは目を覚ました彼を突如として抱き締める。 そのせいで、ロビンは壁で頭を強打した。 「あわぁ!ごめんなさい!」 彼女はロビンからとっさに離れた。 「なぁ、えっと・・・これを・・・」 たいそう痛いそうに頭をおさえるロビンの近くに来たのはバリだった。 彼の手には大きな球体があった。 「ん?なにそれ、くれるの?」 ひょうきんなロビンは一瞬で元気になった。 「えっと・・・あの、その・・・なんだ・・・」 「ゼンのお土産にラオシャンメロンを採ったけど、余分に採りすぎたから、腐らせるのも悪いし、お前にくれてやるよ・・・って言いたいみたいだよ」 照れて何も言えないバリのかわりにアレドが通訳をしてくれた。 「ありがとう、嬉しいよ」 ロビンは素直に礼を言った。 「てかゼンって誰?」 たが一瞬で態度は一変するのだった。 「この前君と会った時一緒にいたやつだよ。本名『ゼネル・アカラスト』、でも【漸】のほうが武士っぽいから【ゼン】って呼ばれてるんだ。そもそも僕達が密林に行ったのは喧嘩した二人の仲をとりもつために僕がゼンの好きな果物を採りに行くことをバリに提案したからで」 バリは一向にふさがらないアレドの口を手で覆い、「余ったからだからな」とロビンに言い残し、ロビンの家から飛び出した。
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