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僕は・・・殺した。
一番僕にとって憎く、
一番僕にとって憧れの人を
僕は殺した
殺してしまった。
なぜ
憎いから殺したのに
涙が止まらないのだろう。
やっぱり
憧れの人だからだろうか
尊敬する人だからだろうか
でも
過ぎてしまった事はしょうがない。
僕が殺した分、生きてみせるからね
ごめんなさい、ごめんなさい。
「本当にごめんなさい、
兄さん・・・」
「・・・」
ナイフを刺して殺してしまった
僕の兄さん・・・マリオを
マリオの死体を
こっそりと茂みの中に隠す。
兄さんの大事な帽子だけ
取っていく。
「じゃあね、兄さん。」
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