登校拒否寸前

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小学生の時 隣の席の男の子に 毎日 鉛筆を折られた あんまり 気持ちを表に出すのが苦手なほうだから ずっと我慢してた でも ある朝 急に学校へ行こうとしたら 気持ち悪くなった だけど 親に言ったら 熱もなさそうだから 大丈夫だと言われ 学校に行った でも 教室に入った瞬間 いきなり はいた 保健室に連れて行かれ やがて 親が向かえに来た 親と病院に行ったら 軽い風邪だろうと言われた だけど その日から 朝学校に行こうとしたら 気持ち悪くなった 私の父親は 毎日その日から 私を 教室の前まで 手繋いで つれて行ってくれた 教室には 担任の先生が バケツを持って 待っててくれた 私は 教室に入るとみんなの前で そのバケツに 一度はいてから 先生のすぐそばの席で毎日授業を受けていた 私をいじめていた男の子は そんな私を毎日見ていて ある日 こっそり 私に言った 『ごめんな』 それから 段々と私は はかなくなった それから何年かして その男の子に 告白された 『おまえの事 好きだったから いじめてたんだ』私は 今になって思う 彼も辛かったんだろうなぁ
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