家から出られなくなった一ヶ月に何度もみた夢

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友達が イジメにあった 私には助言は出来ても 阻止する事は出来なかった 段々と見ている事が辛くなった そして 私は 世間を捨てた 家から 一歩も出れなくなった そんな私のアパートのドアノブに 差し入れを友達は かけて帰ってくれた イジメにあってた友達本人のほうが 助けてあげなくては いけない私より 強かった 毎日 眠れるだけ 眠った そうすれば 何も考えなくてすむ そう思った でも やがて眠りの中で 毎日 同じ人物が現れるようになった 見覚えのない人だった 話しかけてくれるわけでもなく ただ私を微笑みながら ずっと見ていた 私は やがて 見られている事が 恥ずかしくなった いったい私は何をしてるんだろう こんなところで‥ 嫌な事 辛い事 見たくない事 そんな 諸々の事から逃げてばかりで 世間を遠ざけて‥ ある日 突然その事に気づいた時 一歩 外に踏み出す事が出来た そして 友達に会いに行く事が出来た ありがとう ごめんね 素直に言えた 今 思えば あの時見てた夢の中の人は 大人になった心の私だったのかもしれない
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