音痴について

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約束三十分後、私は交通局付近の歩道で、携帯電話を耳に当てたまま膝を抱えてうずくまる女史を発見し、無事保護した。 その泣きぬれた顔をひと目みた時 私は自分の非才を嘆くのはよそうと思った。
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