青春Bullying

転入

学校が始まった。

今学期初めての朝会だがおれは早く終わってほしいとしか思っていなかった。

長い話がやっと終わり校長が
「では、転入生を紹介します」

ぇッほんとに!?
かなりウキウキになりながらその新しくくるヤツが誰なのか校長が紹介するのを待っていた。

「……紹介します。……から我が校の５年生、…………君です」

ガヤガヤしててほとんどなにも聞きとれなかったが学年が同じことは分かった。

「うぉー！同い年だ！」

おれはめっちゃテンションが上がりつつその転入生を見た。

「アレ？あいつ…」

見たことある様だが男だったので一気に注目するのをやめた。
しかもとなりのクラスだし。

三時間目が終わっておれはあとちょっとがんばれば給食だとウキウキしながら机に座ってた。
それにしてもなんだか廊下の方が騒がしい。なにかと思ったその時

「おい！やべぇ！」

「なんだょ。どうしたの??」

「転入生がうんこ漏らした！」

「えっ!?」

おれはかけ足で人だかりに行くと

「てめー！漏らしてじゃねぇよ！」

「まじくさ～い！」

「サイテー…」

男子と女子に悪口言いまくられている転入生がいた。
そいつはもうすげー泣いてる。
見てて面白かッた。
転入初日にクソ漏らすヤツなんてこりゃ明日からいじめだな。
おれはワクワクしながら給食を食べ、五時間目を受けて帰った。

帰り途中に思い出した。

「あいつ銭湯にいたキモいやつだぁーー!!」