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恐怖
学校の日になった。
ギリギリに来たけどやっぱりスーは廊下でまるくなって泣いていた。
教室にいじめっ子達がいたので早速この前の出来事を伝えた。
「ほんとに!?だから臭ぇのかぁー!」
「しかも息も臭くない?ちゃんと歯磨いてないよねー」
たしかに口臭いなぁ。と納得してたらスーがいた。
「うわっ!!いつからいたんだよ!」
「まじ気持ち悪ぃんだょ!」
また蹴られ転がるスー。
全くスーは実に楽しませてくるな。
「あっ!そういえば!」
「おっなんか思い出したのか!?」
「こいつんちでうまい棒もらって食おうとしたら賞味期限切れてたんだよ!」
「まじかよ!?てめぇいつもなに食ってんだよ!」
「だから口臭ぇんだよ!死ね!」
「うまい棒って賞味期限切れるんだな」
おれもそれは思ったと納得しつつ急に思い出したことに怒ってまだ床にころがってるスーに思いっきり腹蹴りをかましてやった。
「ボハァ!」
蹴った瞬間口から唾が床に飛び散った。
「うわぁきったねぇ!床溶けるぞ!」
「スー汁だ!スー汁!」
いじめっ子はケラケラ笑っていたがおれはさらに怒っていた。
ズボンに唾がかかったからだ。
「てめぇふざけんなよ!とけたらどうすんだよ!」
おれは怒りにまかせて10発くらい蹴りをいれた。
スーは2~3発ぐらいからまるくなり必死に泣きながら堪えていた。
チャイムが鳴り
「もう授業だから行くよ」
と自分のクラスに同じクラスのいじめっこと帰った。
学校が終わりみんなとカードゲームの話して帰った。
帰り道はだれとも一緒じゃないから一人で帰ってたら50mくらい離れてスーがついてきていた。
うわっ気持ち悪っ!
「なんでおれの見えるとこ歩いてんだよ!消えろよ!」
今日はホントに見るのも嫌だったので距離も遠かったし怒鳴った。
聞こえたはずなのにスーはこっちまで歩いてくる。
「おい!気持ち悪いから他の道で帰れよ!死ね!」
そう叫んで俺は家の方に向かってまた歩いた。
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