桜の咲く頃に

ﾌﾟﾛﾛｰｸﾞ

　
『何でオマエ来んの
遅いねん!!
むっちゃ待ったやんけー！！』　

金髪の男は怒った口調で
神仁から奪った煙草を
吸いながら言い
神仁と並んで座った　

『わりぃ　わりぃ』　

神仁が笑いながら言うと
金髪の男は『ホンマにもう』っと
小さく呟き煙草の煙りを
神仁に吹き付けた　

神仁にそんな事が出来るのは
この男ただ一人だ