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「そこにどんな意図がある!?」
『先ほど話した通り、伝達ミスがあり蓮社長を怒らせています。
今回は互いにミスがあったため穏便に済まされましたが、次はそうもいきません。
“また仕事を依頼したい”
そう言って頂けるようにするにはBELLに利益が生まれるよう取り計らう必要があると思います。
この話をお受けしてManaちゃんに続き華ちゃんを有名にすれば、うちの評価が上がり、互いに利益が生まれる。
そこに会社同士の“信頼”もプラスされるはずです。
それなのに断る必要はあるでしょうか!?』
「そうだな…社長の許可が下りれば受けてもいいぞ。」
『たぶん蓮社長が先に社長に話を通してると思います。』
「いくらなんでも、そこまでしないだろ…」
『じゃあ確認してみて下さい(笑)』
田中はすぐに内線で加納に確認をとった
「瀬戸、社長が話したいと…」
田中から受話器を渡されて菜々美は受け取った
『かわりました、瀬戸です。』
「瀬戸クンと話すのは久しぶりだね。」
『そうですね。』
「今田中から話は聞いた。
蓮からもこの件に関して電話があったから大体の話の流れは理解している。
確か、君の友人はUKの上村クンだろ!?」
『はい、そうです。』
「瀬戸クンも忙しいとこ申し訳ないが蓮からの依頼を受けてやってほしい…」
『私も出来ればそうしたいと思っていたので、許可が頂けてよかったです。』
「じゃあ私から蓮に連絡しておくから…
上村クンに話はいつするつもりだ!?」
『今日会う予定があるのでその時話してみるつもりです。
蓮社長には3日で話をつけますのでお待ち下さいと伝えて頂けますか!?』
「わかった。」
『あと、これは個人的なお願いなんですが…』
菜々美は加納にあるお願いをして受話器をおいた
「とりあえず明日までに企画書を出してくれ。
それが終わったら蓮社長に頼まれたアポ取りをやってかまわないから。」
『わかりました。ありがとうございます。』
「じゃあ瀬戸頼んだぞ!」
「はい、失礼します。」
菜々美は自分の席に戻った
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