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「何話してたの!?」
仲良く話す2人に悠が話しかける
「秘密~♪」
潤がチャラけて答える
菜々美はなんとなく悠の表情が暗く感じて不安になる
すると厨房から誰かを呼ぶ声が聞こえる
「やばい、呼ばれてる…」
「今忙しいんだろ!?」
「でも…」
「俺達に気を使わなくていいから戻れって!」
『そうですょ、いって下さい。』
「ごめんな…また後でくるから。」
そう告げて潤は厨房に戻っていった
「待たせてごめんね…」
悠はいつもの表情に戻っていた
『いえ、潤サンとお話してたから大丈夫ですょ。
逆に潤サンを引き止める形になっちゃって申し訳なかったです…』
「そんなこと気にしなくていいょ。
それよりあいつと何話した!?」
『お料理のこととかいっぱい喋りましたょ♪』
「そっか…」
暫くして菜々美が話を切り出す
『あの…』
「何!?」
『もし、あたしが悠サンの会社に仕事を依頼したいって言ったら…どうしますか!?』
「仕事!?俺にできることなら力になるょ♪」
『ありがとうございます。
この間貰った名刺の表の番号に電話すれば依頼をお願いできますか!?』
「そんな回りくどいやり方しなくても俺が直接話聞くょ。
どんな依頼!?聞かせて。」
『正規のルートから話を進めさせて下さい。』
「なんで!?変な気を使わなくていいょ。」
菜々美がゆっくりと話しだす
『こんな席で仕事の話なんてしてごめんなさい…。
本当は…わかってたんです。
悠サンならそう言ってくれるって…
でも今話を進めて契約しちゃったらあたしは悠サンをただ利用しただけになっちゃう…それは嫌なんです…。
我が儘だけど、矛盾してるけど…
この契約が取れた時、周りにつつかれても嫌み言われても胸を張っていれる仕事がしたいんです!
知り合いだから上手くいったと絶対に思われたくないんです。』
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